何から書いていいのか?ちょっとわからなくなるくらい、今の自分の思いをすべて吐き出し、整理して、また一からやり直そうと一歩を踏み出せると感じた3日間が過ぎた。
5年前にはじめて出逢った「ゆふいんの新江料理長」。
ミラノから帰国してバタバタの中を、この浜名湖にお越しいただいた。
自分の人生で、こんなに心を動かさせる人に出逢えたことに感謝している。
著書の前書きの冒頭に、こう書かれている。
「料理が好きになるまで何年かかったかは分かりませんが、今 私は料理を作ることが好きです。私の料理を食べて楽しそうな笑顔の方々を見るのが好きです。そしてその仕事ができている自分を幸せに思います。まずは自分が楽しむこと・幸せに思えること。その先にお客様がいてくれる喜び。」
~『ゆふいんの畑から 新江憲一の伝えたいこと まえがき 出逢うために』より抜粋
この本は料理の本、家庭で出来る季節のレシピ。
この人は料理人、おそらく日本で最高のレベルの料理人。
でも読み終えたら、ゆっくりとした時間をつくって、今の自分を見つめなおし、楽しい気持ちで、愛する人に料理でもつくってみたいと思える一冊です。
このまえがきのあとに、どんなお話しが続いているのは、僕が紹介するのはおこがましいと思いますが、どうしても少しずつ人に伝えたくなっています。人に伝えることで、自分自身に言い聞かせて軌道修正をしていこうと思います。
まだまだよちよち歩きの自分ですから、こんな素敵な男になりたいと本気で思う。
自分が敬愛してやまない料理長は44歳。この3年間由布院を離れてミラノで和食を伝えてきた。
世界標準の欧州シェフ達をうならせ、三ッ星レストランのスターシェフたちからも愛されている男。
自分が5年前にはじめて出逢い、そこから自分の新しい生き方や考え方が作られ始めたといっても過言はない。
自分が10年後にこんな大人になっていられるように今日何をしようか。
夢を語って目標を持ち続けて生きたい。
新江料理長みたいな人がいるお店やまわりの人たちが羨ましい・・。
由布院がゆふいんである訳がそこにある。
その新江料理長の人生を変えたのが、亀の井別荘の中谷健太郎さん。知る人ぞ知るゆふいんの本物をつくってきた張本人。
中谷さんも新江さんもいないこの浜名湖で何ができるのか。何をしたらいいのか。
30年後、50年後に、こんな思いやこんな料理で人を幸せにできるようなこと、何かやっていたい。