数年前からの懸案であった舘山寺温泉の門前通りを開発するために、いろいろなスキームを準備し、2年前から国交省のまちづくり交付金制度を活用して整備がスタートしています。
地元では、自治会・商工会・観光協会を主体とし、しかも若手の青年部が幹部を組織した「かんざんじ温泉街まちづくり協議会」を立ち上げて、さまざまな協議・審議を重ねてきました。
いろいろな問題・課題が次々とあるのですが、やっと最初のハードルとなっていた廃墟ホテルの建築物の更地化が完了し、次なるステップへと進んでいきます。
写真は整地途中の旧旅館跡地。これまでは見えなかった浜名湖の眺めが開けました。
ここからは行政の力も必要とはいうものの、すべての根源は地域住民、しかも次世代を担う若手の力がすべてといっても過言ではありません。
街並み整備の根幹をなす、景観形成計画にのっとった景観づくりの監督組織とそのルールづくりをすすめるため、今夜は非公式に若手を集めて、いろんな意見交換ができました。
道路整備だけしても、町が活性化するわけではありません。
そこに住む住民が、そこで営む事業者が、そして未来を担う若者が、熱い思いを形にしていくための努力と時間を惜しんでは、まちづくりは成し得ないはずです。
今まで暗中模索だった人や、人任せだった住人、希望をなくしている事業者が少しでもやる気と元気と勇気をもてる、そんな話し合いの第一歩が今日からやっとはじまったような気がします。
これからの道のりは前途多難かもしれませんが、10年後、20年後の舘山寺温泉のためにも、弛まぬ語り合いの時間を大切にしていきたいと感じる夜でした。