『遠州灘天然とらふぐ』

いなばだいすけ

2006年02月07日 23:28

(静岡新聞窓辺平成18年2月7日掲載)
あっという間に暦は如月。寒い夜には、温まる鍋料理美味しいですね。秋冬に何回召し上がりますか?そのうち1回でも、「てっちり」で地産池消グルメのご褒美はいかがでしょうか?
 遠州灘天然とらふぐのブランド化を初めて今年で3年目。最近では東京でとらふぐの話題がでたよ、という声も聞こえてきます。携帯のiモードサイトでもキャラクターの名前募集企画が展開されています。ふぐ料理といえば下関。袋競りも有名です。浜松では、とらふぐを食すという習慣はなく、舞阪港で水揚げされていることすら知っている人はわずかでした。ふぐについてどのくらいご存知ですか?
種類はマフグ・サバフグ・シマフグなどたくさんあります。我々がブランド化しているのは、ふぐの王様「トラフグ」。しかも一番高級な天然ものです。他のふぐとは値段と味に格段の違いがあり、商用に養殖もされています。
最近は養殖技術も発達し、とらふぐ料理もかなりお手頃になりました。ただ、初めて召し上がった方は、雰囲気や値段に惑わされて、ふぐ本来の味が分からずにいるかもしれません。養殖ふぐと明示するお店も少ないので、天然とらふぐにしっかりと出会うことすら難しかったのです。次に召し上がる際には、天然ものか養殖ものか、値段も確かめてみてください。トレーサビリティやブランドへにこだわりが本物の味わいを伝えてくれます。本物は本当に美味しいんです。
秋冬に一度は天然とらふぐを食す習慣が文化へと広がっていけば、浜名湖うなぎに継ぐ新ブランドとして確立することでしょう。今シーズンはあと一ヶ月。
浜松・浜名湖で遠州灘天然とらふぐを、ぜひご堪能ください。

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