『6年1組』

(静岡新聞窓辺平成18年1月31日掲載)
小学校の同窓会があった。これまで中学、高校そして大学と、昔の仲間に会う機会はたくさんあった。しかし、小学校というのはひとつ趣が違う気がする。担任の先生も招いて25名が参集。36名の児童クラスからしてなんと高い出席率だろう。20年ぶりの再会となる旧友もいた。一番の理由は、なんといっても熱血先生のクラスへの愛情の賜物だ。子供もいないし学校にはまだまだ無縁の自分ではあるが、こんなにたくさんの思いを寄せられる先生という職業が羨ましく思えた。
当時だって、いじめやいたずらもあった。今ではPTAが黙っていない先生の愛のムチもあった。でも、クラスには笑顔と涙の愛情が溢れていた。
 会の最後に、「こんなクラスだったらいまでも担任してみたい・・・。」という先生の挨拶。 お世辞を割り引いても、なんだかすごくうれしいものだ。ただ、その言葉の裏に、今の学校教育の現場は、とても大変なのだという思いがなんとなく感じ取れたのだった。
僕たちの先生は、いつも本気だった。
大切なのは、日々どれだけ本気で向かい合っていることが出来たかということかもしれない。熱血先生と田舎育ちの自分たちにはそれが当たり前だった。
27日から撮影が始まる地域振興映画プロジェクトやらまいか『天まであがれ!!』は小学生たちが主役。オーディションで集まった顔ぶれは、リハーサルを重ねるに連れて、打ち解けながらも演技は本気、大人顔負けである。この仲間がいつか同窓会をしたくなる、そんな映画になるためにも、今の自分が、どれほど本気で向かい合えていられるのか?ちょっと反省してみる。


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