
今日は、先日紹介したシーンボイス浜松さんの特別上映会がありました。
ほぼ満席の60名以上のお客様がご来場いただき、音声ガイド付きの「天まであがれ!!」をご鑑賞いただきました。
視覚障害者の方が、どうやって映画を観るの??
と思われた方も多いと思います。
私も実際に今日立ち合わせていただくまでは、しっかりと認識するものではありませんでした。
実際、目を閉じて映画をみることをイメージできますか?
そうです。このみなさんは、情景をすべて音声で伝え、シーンの代わり目や風景、キャストの一挙手一等足を音声で伝えていくのです。セリフやBGMは、聞くことができますから、観ている方はガイドの内容を頭の中でイメージされて映画を観ていくのです。
おそらく何気なくみている健常者の我々に比べて、よっぽど深い洞察力と想像力で映画を楽しんでいただいているのではないかと思います。
BGMや効果音が大きいと、ガイドの音声が聞こえにくかったり、編集上の音量の高低が聞き取りやすさに影響を与えたり・・と課題はいろいろあるようですが、本当に食い入るようにご覧いただいて、たくさんの感想をいただきました。
シーンボイス浜松さんをはじめ、全国にはこうした視覚障害者のみなさんのユニバーサルデザインのためにボランティアで音声ガイドを朗読したり、録音・編集して上映をしていただいているグループがいくつかあるそうです。
これまでは、FMラジオの電波を館内に飛ばして、通常の上映をかぶせてイヤホンでガイドを聞くそうですが、今回はこちらも了解してホールにそのままガイドを流すことにいたしました。
代表の高林さん曰く、まだまだ素人の取組みなので、完璧ではないそうなのですが、イヤホンで聞くよりよっぽど違和感なく楽に鑑賞できるようです。
最新の映画では、山田洋二監督のように全ての映画をガイド付きに再編集していただいているものや、最新の映画館では、それぞれのイスに副音声ガイド用のイヤホンがつけられるものもあるようです。
そのうらには、こうしたみなさんの努力がずっと続けられてきたのでしょう。
今日、ご覧いただいたみなさま、ご準備頂いたシーンボイス浜松のみなさま、ありがとうございました。
またの機会があれば、ぜひご協力させていただきたいと思います。