凧がつくる地域コミュニティ。
27日の中日新聞に凧祭りにおける調査研究の成果が出版されるようだ。今回の映画をつくる上で、凧に携わる人々への取材をして、私も新聞に同じようなことを書いた。まさに今回の映画は、その地域コニュニティを象徴する一体感を表現しているといってもよい。
みなさんは凧祭りにどんな思いをもって参加されていますか?
【中日新聞4月27日朝刊より】
静岡大・荒川教授ら 浜松まつりの研究成果まとめ本出版
浜松まつりの歴史や地域社会での役割などを総合的に調査、研究した成果をまとめた「浜松まつり-学際的分析と比較の視点から」を、静岡大情報学部(浜松市城北)の荒川章二教授と笹原恵助教授ら四人が出版した。 (生田貴士)
荒川教授らは二〇〇二、〇三年度の情報社会学科の演習で、浜松市曳馬町三浦、天神町などでまつりの準備過程から現地調査したのがきっかけ。その後、さらに約二年がかりで研究を深め、本にした。
A5判、三百二十ページで三部構成。第一部は「浜松まつりの歴史的検討」をテーマに、まつりの成立過程から、戦後に「浜松まつり」の名称となって観光・産業的な色彩を強めていく変遷を紹介した。第二部は「浜松まつりの現在と地域」と題し、地域社会の形成への影響や、まつりで女性の果たす役割などを社会学的に分析。第三部の「祭りの比較研究」では、スペインの祭りと比較した。
笹原助教授は「学問として客観的に分析することに心掛けた。まつりが地域の一体感を高めて結束を生んでいることが分かった」と話している。
千部発行。一冊二千五百二十円。浜松市内の主要書店で扱っている。問い合わせは版元は岩田書院=電03(3326)3757。
関連記事