糸つなぎ。
浜松祭りの凧は、地域のシンボル。祭りを通じて生まれる一体感が、それぞれの組のコミュニティを形成している。凧に使う竹はしなやかで頑丈、そしてそれをつなぐ糸にも思いが込められる。
糸目をつける作業もさることながら、凧合戦での糸つなぎは知る人ぞ知る妙である。
(以下東田町さんのHPより)
いくら丈夫な糸でも強さには限界がある。
合戦に負けた糸、緊張の果てにはち切れた糸、繊維と繊維の合間が抜けた糸……
だからと言ってまだ終わったわけではない。合戦に負けてぶち切れた糸はともかく、手元やかなり近いところで切れた部分、また弱ってきた部分は即座にその場で補修をする。
これが糸繋ぎ(いとつなぎ)だ。
糸繋ぎは麻の繊維が鱗状で摩擦力が高いことを利用して切れた2本の糸を復活させる。しっかりと絡み合った2本の糸の繊維は、「天下麻の如く乱れ」のたとえの如く、複雑に絡み合い、抜けなくなる。繋ぎ方にも各町秘伝があり、滅多には余所の町に広まらない。
合戦の修羅場でものの5分もせずに糸が元通りに復活する。まさしく浜松凧揚祭の「伝統」であり「技術」だ。
・・・・祭りの凧ってすごいんですね。(あらためて感激)
関連記事