大草山が変わる。
すっかり春めいてきました。早咲きの桜や名物のしだれ梅はほぼ満開。見ごろを迎えています。
今日は、ホテルから反対岸にある大草山へ登りました。
湖上を渡るロープウェイで約4分。頂上駅にはオルゴール博物館と360度パノラマの展望台があります。
地元浜松の方でも、まだこの絶景のすばらしさを知らない市民の方がたくさんいるようですから、80万人に増えた浜松市民のみなさんが、お客様を招いた際には、ぜひこの景色を一度みせてあげたい・・・という慣習が根付くようにこれからたくさん宣伝しなければなりません。
で、今日の本題は、展望台ではなくて、植樹です。
この大草山がある町は、呉松町。その名のとおり松林が中心なのですが、以前紹介したとおり、この一年間でこれまでにない松食い虫の被害にあってしまいました。
そこで森林を保全し、新たな景観づくりを進めるために、静岡県の農林事務所が主体となって、地元自治会、観光協会とたくさんのボランティアのみなさんがお集まりいただいて、桜と紅葉を植樹する事業がすすんでいます。
今日植樹したのは、約60本。山の中腹までおりて、なかなかの作業でした。
来月29日ある大掛かりな植樹事業とあわせて、180本くらいの桜や紅葉が植えられていきます。
今も四月になると山桜が咲き、新緑の5月には、芽吹いた木々の美しさは借景としてとても魅力的なのですが、この植樹事業でうまく根付いてくれれば、5年~10年後にはより多くの早咲きの桜や秋には紅葉など、四季折々の彩りで訪れる人の目を楽しませてくれるようになるでしょう。
光のパフォーマンスや吊橋の計画もありますが、まずは植樹できれいに整備・管理された山の自然を保つことが、われわれ地元の人間の大切な役割のひとつです。
さあ、数年後が楽しみです。
30年くらい前の自分の父親が書いた会報誌の文章に、舘山寺を桜でいっぱいの郷にしたら将来はお客様でたくさん賑わう温泉地になるはず・・というものを見せてくれた方がいました。
その後の植樹事業は、なかなか思うようにすすんでいませんでしたが、この大草山の植樹を契機に、本当の自然豊かな景観を楽しめる場所として、魅力的な里山になるよう努力していこうと思います。
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